近事雜聞
『みづゑ』第一 P.18
明治38年7月1日
■繪葉書品評會日本葉書會の催にかゝる繪葉書品評會は、前月第一土曜日午後より、麹町なる巖谷夾日氏の宅に開かれ、主人及小波、南岳、米齊、汀鶯諸氏參會、近刊繪葉書數種に合評を試み、後各自合作の席上繪葉書を交換し、夜に入て散會したりといふ。
■俳諧繪葉書夏の部日本葉書會發行の俳諧繪葉書は齋藤松洲氏の筆にて既刊春の部極めて好評なりしが不日出版さるべき夏の部は夏に清楚にして氣品高きものなりといふ
■春鳥會繪葉書本會繪葉書競技會に出でし一年間の傑作を抜きしものにして、第一輯には左の人々の作あり
お福さん鵜澤四丁藤むすめ巖谷夾日
花見ふね瀧島寛水ひかり川俣自輔
白百合山田全一京人形小林珠郎
次輯は水彩風景畫のみにして、八月初旬出版さるべく、發行所は日本橋區通二丁目松聲堂なり
■廣告繪葉書
松聲堂の廣告繪葉書は、本會の新案で特別廣告に限れり、此繪葉書を添へて註文する時は總て二割引にて發送すといふ、詳しくは廣告を見られたし