新刊
『みづゑ』第三
明治38年9月3日
●英學生二ノ七、八東西社
●ハガキ文學二ノ十二日本葉書會
●青春 二ノ三青春社
●彼蒼一ノ一、二濱田書店
高知市の一圓正城氏主として編輯せらるゝ文學雜誌にして體裁其他地方の出版物としては成功に近し
●時好三ノ七三越呉服店
模樣畫の參考となるべき挿圖多し
、●美術新報四ノ八、九畫報社
●家庭の友三ノ五(娯樂號)
内外出版協會
●俳星俳星社
●白百合二ノ十東京純文社
和田英作氏の表紙畫「睡蓮」を挿む
●國民評論六國民評論社
●文章界二十文章共習所
●シャシン月報 十ノ七、八小西本店
●園藝の友 一ノ三、四 日本園藝研究會
●心の花 九ノ八竹拍會出版部
●歌舞伎 六十四歌舞伎發行所
表情と調和、表情と色彩などの記事あり
●能樂三ノ八能樂館
畫家の参考となるべき挿繪及記事多し
●手紙雜誌 二ノ四有樂社
繪畫界の將來と圖案、其他繪葉書に關する記事に富む
●卯杖三ノ八秋聲會出版部
●萬國繪葉書日本葉書會
各國の繪葉書寫眞版三百種に近く表紙及附録の石版刷又美を極む
●新潮 三ノ一、二新潮社
●月刊スケッチ 五スケッチ會
體裁一變して進歩の跡を示せり、挿圖も多く、殊に附録利根の曉風は繪葉書の珍といふべし。
●文庫二十九ノ四内外出版協會
●日本園藝雜誌夏の卷日本園藝會
雜誌として曾て見たる事なきハイカラ仕立編者の苦心は察するに餘あり、記事には趣味あるもの極めて多くなまなかの文藝雜誌をよむに勝る事萬々
●日本名所月山六景六枚一組三十錢松聲堂
●玉美人六枚一組二十五錢松聲堂
前者は土屋光逸氏の筆圖柄も面白く調子も佳なれど印刷の稍不注意なるは惜しむべし後者は内藤芳洲氏の筆モサイクを利かせし處大に面白けれどかゝる趣味を要求する給葉書愛好者は或は少なかるべきか