本號の口繪について


『みづゑ』第五 P.18
明治38年11月3日

○本號の口繪は目下傅記掲載中の英國の畫家デビツト、コツクス氏千八百四十一年の作にして色調に於て褐色多く近世的明快の趣きを缺けど當時に在ては極めて進歩的のものなるべく空及樹木の描法に於て吾人の學ぶべき點極めて多かるべし
○スコツト氏のチヨーク畫は木炭用紙に描きしものにて極めて簡撲なる描法なれば初學の人の臨本に適すべし
○次號よりは榕村氏の色彩應用論を續載すべし
○次號の石版畫三枚は總て赤城山の寫生畫を出すべし

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