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『みづゑ』第七 P.14
明治39年1月3日

□丸山晩霞氏は今回入社被度雜誌編輯上其他協力致さるゝ事と相成候
□大下氏は毎月上半月を修養の時に當てられ居候に付自然旅行等にて不在の事多く、其間讀者諸君よりの御照會御質問等に對する返書は十五日過に可相成候間此儀御含み置被下度候
□豫て希望の方に頒つべく製版中なりし大下氏の風景畫帖は漸く出來發賣致候臺紙其他に多くの費用を要し候爲め低廉に頒つ能はざるは遺憾に候へども。かくも複雜なる水彩畫を原畫の趣を損せずして仕上たる勞苦を思へば比較的廉なるものと存候
□印刷と申せば同し泰錦堂にて印刷せし水彩繪葉書(東西社發行)は靜物三種風景三種何れも一種の力ある描法にて大膽なる設色を試みられしものに付諸君に御勸め致すべき價値あるものと存候
□來る三月頃出すべき『みづゑ臨時増刊に掲出すべき畫稿(圖の大小を問はず)募集致候〆切は二月十五日限り優れたるものは石版刷に可致候
□會員組織御賛成の方は(直接購讀者にあらずとも)一應御住所御姓名をはがきにて御知らせ置被下度候
□日本橋加藤重子君より本誌編輯費の内へ金壹圓闘五十錢御送り被下候

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