『藝苑』冒頭の言について


『みづゑ』第八
明治39年2月3日

 『藝術の愛に心を同しうしたるもの、集りてこの草子を編、これより藝苑の樹林に逍遙せむとす。製作に、論議に、皆必らずしも同一の道を辿らずといへども、思はかのそことしもなき、靈妙の高音を慕はむ』こは上田島崎馬場等の、平素美術に同情深き人々の手によつて新に生れし雜誌『藝苑』冐頭の言なりとす、冀くはたゞに文學の上のみならで、美術の方面にも時折論議を試みられん事を。

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