使用最簡便の三脚儿自製法

靜遠
『みづゑ』第九 P.10
明治39年3月3日

 予の昨春來自ら用ひ又同人に分ちたる自製三脚儿は長一尺七寸の棒を上日七分末口五分中を膨らめて丸く削り先第一、第二脚を交叉釘着し第三脚は第二脚に交叉釘着したる上更に第一脚との交叉點に短釘を突起状に植ゑ以て第一脚に穿てる穴に嵌むる。上面は布張り下端は細縄にて三ヶの脚を連絡す組立て疊込み共に二舉動で成る(靜遠)

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