讀者の領分


『みづゑ』第十
明治39年4月3日

 注意 長文及水彩畫に無關係のものは御斷り。
◎印は編者の答。投書の要點のみを掲ぐ
■二月の中學世界の海はステキ。『みづゑ』の石版もあの位の大きさにして下さい(DA)■1私は水彩畫をかくとき筆の尖を嘗める癖がありますが有害でせうか2紙數増加は希望、紙は惡くとも價格を安く願たい(岡山、碧花生)◎1有害な繪具があります■私は水彩畫は出來ませんが夫を御承知で御交際して下さる方はありませんか(安藝國草津、十三夜の月)■1寫眞版が少なくなりましたが石版畫を増して下さい2『みづゑ』愛讀者諸君自筆繪葉書の交換を願ひます着次第御返します(京都商業學校にて北村霞峯)■口繪には景色のみでなく花や果實のやうなものも出して下さい(陸前雨谷生)■風景畫帖は當地に來てゐません直接でなければ買へませんか(大阪江亭)◎賣捌方面は現金主義ですから東京以外の地の書店へは出しません直接の御注文を希望します■諸君の内にてスケツチブツクの古くて不用なのがあらば相當の御禮をしますから御送り下さい■繪が仕上つて後畫面(或は單に陰所)を齒磨楊子の柄で磨ると面白い光澤が出ます(後藤孤崖)■皆さんへ、水彩エハガキの交換を願ひます不手際なから必ず返信します(能登輪島町、北濤文學同志會内天美)■競技會の出品繪ハガキの裏面に筆太でいろいろ文句がありますがあれは鉛筆か何かで姪名のみに願たい(冬峯)■要塞地内(三浦半島)で寫生する手續を教へて下さい(横濱凸坊)◎寫生の日的、區域、日限等を詳記して東京灣要塞司令官を宛名に參謀本部へ三錢券を添へて願書を出せば直ちに許可さるべし■『みづゑ』第二の出來期限は何日ですか(愛讀者)◎紙型もあり口繪の石版もありますから申込の數によつて重版する筈です■當地では『みづゑ』大喝釆、彩色畫には人物動物も出されたし價の高くなるのは厭はず、より立派なものを出されたし(神戸、MY生)應募繪畫は靜物寫生にてもよきや又木炭紙に畫きてもよきや、三宅先生の宿所を知りたし(曙町黙蛙生)◎差支なし紙も何でもよし、三宅氏は豐多摩郡淀橋町角筈七六一■卷首の口繪には歐米大家の作品か又は大下先生、三宅先生の新作品に限られたし(城西みどり生)■僕は『みづゑ』の六を讀で大に感じた一人で由來大の『みづゑ』贔負になつた、時々あんな面白い雜誌を出して下さい(羽后秋光庵)■一度水彩繪ハガキの交換を願たら諸方から集まりました一々御返禮を★て居ます此後も澤山願ます、猶スケッチ畫の交換會も開き度同好御賛成の方は當欄又は小生の許へ御通信を請ふ、津市大門町伊藤方鳥谷春山)■1石版も結構であるが寫眞版に色の説明を附して澤山入れて頂きたい2九號には石版が少ないが紙數増加の爲めですか(伊勢服部生)◎1追々御希望に副ひませう2毎號二葉が定★で經濟の餘裕が出來た時三枚つけるのです■暖かになつて來た諸君盛んに腕を振い給へ(はるのやま)■病氣のため交換遅延の處全快につき不相變・・・・野外寫生の好時節、眞面日の作品を望む、藪唐坊■地方の讀者さまに繪ハガキの御交換を願ひます、妾は自筆水彩の風景畫を望みます失禮ながら字のお下手砿方や粗末なものは・・・・(牛込築地町十九河合方翠野ゆめ子)■1競技會の課題出品は一枚に限るにや2ハガキに會のスタンプは押されぬにや(長野小林)◎1何枚にてもよろし其内にて佳なるもの一枚を選ぶ2御望なら押てあげます。

この記事をPDFで見る