『みづゑ』第十三 P.20
明治39年6月3日

◎寫眞例題集第二十一卷第二十二卷
 大阪桑田商會發行
 疊紙入十枚一組金三十錢
 二十一卷にては殘照投網、朝の水汲、遊鳥、家庭勤學、二十二卷にては春靄、朝の河等面自し、殊に春靄は雅邦氏の山水畫を見る如く。位置といひ調子といひ申分なき出來なるべし。
◎家庭女學講義第一號
 麹町三番町家庭女學會
 主嬬の修養を目的として發行せられしもの體裁甚だ質素なれど内容極めて豐富に。何れも實用を主としたる記事にて滿たされたれば此講義録が一般の家庭に向つて多大の利益を與ふる事疑なかるべし。

この記事をPDFで見る