會告


『みづゑ』第十八
明治39年11月3日

會告
 ■其後入會者左の如し
 和歌山市本町七丁目六番地
 賛島村安三郎
 群馬縣富岡町上町飯塚方
 賛柴崎享
 ■別項廣告欄に有之候通り、水彩畫講習所に於ては、通信教授の方法を設け、丸山氏主として其任にあたることと致候
 ■右は地方有志の切なる要求に應じて新に計畫せしものに候へども、同時に本會々員の作品添削を廢せしをこれにて補はん爲めに候
 ■本會々員にして、地方講習生たらんとするには、別に記名料を要せず候
 ■會員徽章の意匠は只今丸山氏の手にて考案中、そのうち出來可致候に付、今少々御猶豫下されたく候
 口水彩畫講習所は漸次擴張の筈にて、今回規定の一部を改正致候猶新に地方講習生の規定を設け候
 □十軒店教塲へは、新に河合新藏氏講師として時々出席致さるゝ筈に候。教室廣く餘席澤山有之、此際有志の士の入會を希望致候
 □地方に在て、版畫のほか肉筆の水彩畫を見しことなき人々の爲め、又臨本或は參考として望まるゝ人の爲めに、河合丸山大下三氏に囑して、小水彩畫を頒つことと致候、精しくは廣告欄を御覽下され度候
 □下谷白眼生氏は、文房堂營業について一書を寄せられ候、同店は本會に於て、會員の爲め特約割引等致させ居候事故、早速店主に對し不都合なきやう交捗致置候。猶會員及讀者諸君のうち御意見ある方は、自他の爲め御投書あり度希望致候
 □次號には、本號續稿のぽか、石川欽一郎氏の色彩の話、丸山晩霞氏の樂しき一日、石井栢亭氏の關西美術會展覽會所感等掲出致すべく候
 ◎本年度中等教員豫備試驗自在畫問題は左の如し(大橋三平氏所報)
 臨畫讀書(これは二人の女子讀書をなす所)
 新案畫屈曲せる平遠なる街道の圖を作れ(但六本以上の電柱を畫き其一柱は畫者に接近するを要す、遠山及人馬の徃來あるべし)
 右三時間

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