近事雜聞


『みづゑ』第十九 P.21
明治39年12月3日

△水彩畫講習所生徒數名は、去る天長節に多摩河畔拝島に一泊寫生會を催したり
△太平洋畫會に於ても、去月最終土曜日、仝じく拝島地方に一泊寫生會を試むる筈にて、同會幹部數氏及生徒の大半は同行すべしといふ
△太平洋畫會の新築彫塑教室は、此程落成したるを以て、不日開場式を擧げ、此際各科共入學を許すべく、又夜の部は河合新藏氏主任として鋭意教青に從事せらるゝ筈、更に中川八郎氏及、不日歸朝すべき吉田博氏を主任として、新に風景畫部を設くる事とせり
△眼病の爲め久しく大坂に静養中なりし石井栢亭氏は、追々快癒に近づきしを以て此程歸京せられたり
△日本葉書會にては本月上旬神田錦輝館にて第二回繪葉書展覧會を開く由

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