編者より


『みづゑ』第二十三 P.20
明治40年4月3日

◎長野小林氏へ色鉛筆は何れも面白し、田を畫ける方前景一工風ありたし◎岡本氏へ雪景はあまりに硬し、一々色紙を切抜て貼つたやうなり、樹木はよし。鉛筆畫は線に變化なし◎海老名氏へ色彩華美に過く、モツト落ついた色は出ませんか◎吉井氏へ感じはよく出たり色彩に變化なきは惜むべし◎高橋氏へ岩見川は色彩貧し、いくら雪景にても今少し變化を見出されたし、和田村は人物小なり、この位置にあるなら少くとも倍大にならねば比例がとれぬ◎北海道小林氏へ競技會は四月開會につき四月中旬頃なら福壽艸位ひは開きそうなものですね。

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