寫生旅行家のために


『みづゑ』第二十七 P.16
明治40年8月3日

△山登りに息杖は尤も必要なものである
△緩流には石に苔多きもの故辷る恐あり
△腹が減つては道中は出來ぬ、辨當は必ず持參すべし
△登山前に鷄卵を二三個飲んでゆくとよほど力になる
△案内者を先へ立てるな山登りは先登が一番疲勞せぬ
△溪流の水はあまり飲まぬ方針をとるべし
△下着は毛織に限るチゞミは大禁物
△毛織物製の腹巻は夜も晝も必要なり

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