丸山晩霞マルヤマバンカ(1867-1942) 作者一覧へ

丸山晩霞
『みづゑ』第三十二
明治41年1月3日

 雪を描くに、インヂゴーコバルトレモンエルローカーマインは雪の色に使用し、ニュートラルチントマダーブラウンバンダイキブラウンアイボリーブラツクオリーヴグリーンバーントアンバーは雪なき處の色に用ゐる。雪を見ると單に白ばかりて、他の色彩を見出す事が難いのであるが、最も明なる色と影とを比較して見れば、影の何色なるかを認める事が出來る。朝夕の日光が映ずるときは淡燈黄又は淡黄となり、影色は紫となることがある(丸山晩霞氏、女性と趣味)
 

外山孝四郎筆

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