讀者の領分


『みづゑ』第三十三 P.22
明治41年2月3日

■「みづゑ」の號を追ふて發展するを喜ぶ、此際尚一層記事を豐富にし且原色版二枚、石版木版各一枚を挿入せられては如何、價は倍加するも可なり(福島四眼)◎特別讀者を多數を勸誘されたし、さすれば其の理想に近きものを得べし■諸君のうち「日本名勝寫生紀行」「平旦」「山岳」「光風」等御所持の方にして御不用のものあらば相當代價にて讓受けたし、希望の方は概め御一報ありたし(大阪東區東平野町五ノ一八五、福島四眼)■品質の如何は知らぬが定價表の上では文房堂よりも京都の森親子商會の方が繪具などに廉價なものがある、そして營業のやり方も森商會の方が親切である(のぼる生)■「みづゑ」第一を所持す、ワツトマン十六切大スケツチ二枚送るものに進上すべし、後着は余の繪と交換(小樽區手宮裡町十六、佐々木石藏)

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