編者より


『みづゑ』第三十四
明治41年3月3日

◎海老名君へ北上川は中々骨折られた作と拜見します、水が濁つてゐるのと樹木に性質が見えず山と樹との間に距離のないのが欠點だと思ひます◎寺田氏へ水仙は中繪として結構ですが季節を過たので用ひかねます、中繪應募者は三月送るなら五月の花をかくといふやうに季節に先じられんことを望みます◎那須田氏へ君の冬といみ漫畫は面白いが前と同じ理由で雜誌へ載せかねます

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