問に答ふ


『みづゑ』第三十四
明治41年3月3日

■一初學者のために頒たるゝ肉筆臨本の筆者二幹部先生方の御寫眞を相當代價にて、分讓し下さるや三LS會は何處にありや(花輪SO生)◎一筆者は幹部諸氏のうちにてなるべく指定に應すべし二希望の方には差上てもよけれど只今誰も持合はなし三知らず■木口木版に要する刀類の賣捌所(小樽紫明生)◎取調べて其内報告すべし■一貴會發行の水彩畫に關する臨本等の代價二太平洋畫會研究所并に東京美術學校の所在三 日本水彩會研究所々員の肉筆水彩書を求めたし代金何程位ひにや(陸中花輪SO生)◎一印刷の善美を望むがため本會にでは僅かに大下氏の水彩風景畫帖(三十錢)を發行せしのみ二前者は下谷區谷中眞島町後者は上野公園三別に書状を以て問合はされたし■OW水彩畫紙とオートマン紙と同一のものにや(HM生)◎オートマンといふ紙を知らず■寫眞例題集の内容定價發行所(須崎正俊)◎廣告欄を見らるべし■『版のなぐさみ』はあれきりなのですか(紫明生)◎其うち引續いて出します■鉛筆畫で形を正しく稽古するほかに詩趣あるやうな繪を描いては如何でせうか(槌谷生)◎正しき寫生の力を應用して興味多き繪を作るはむしろ必要な事です■『みづゑ』特別讀者の拂込金が壹圓以上とあり然らば其金高に應して大なる繪を頒たるゝにや又參圓拂込むときは一枚壹圓の割にて三枚の繪の分配を受くることを得るにや(宇都宮汀華生)◎然り

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