問に答ふ
『みづゑ』第三十六
明治41年4月18日
■◎小樽紫明生へ、彫刻刀は出來合はない入用の人は東京市本所區表町四十五吉田松太郎氏へ頼まれたなら作て呉れる代價は四十錢位ひとの事■高松康之助氏は會友なりや(松岡生)◎會友なりしも本年一月以來會費を送らず居所も不明■ハガキ文學の定價を問ふ(上京生)◎毎月一回一日發行定價十錢發行所は東京小石川久堅町日本葉書會■OW紙に寫生せしに色が吸收されて困る如何にしてよきや(撫子)◎紙が古くなつたか濕氣を帶びた故ならん救濟によき手段なし■一ワツトマン全紙を水貼する方法如何二銀泥と他の繪具との調和の良否三圖按畫手本の賣捌所(小樽蝦夷の子)◎一小なる紙を水貼すると別に變りなし縁に貼る紙は丈夫な者を選べばよし二金銀は多くの色に調和よき者なり詳しくは『水彩畫階梯』の巻尾を見よ三東京日本橋大倉書店に圖案の書ありしと覺ゆ問合はされたし。