近事


『みづゑ』第三十九
明治41年7月3日

△日本水彩畫會五月例會は、月の二十四日研究所に於て開會、午前は大下講師の『繪書展覽會を見るの心得』といふ講話及、眞野講師の透視畫法講義あり、午後は成績品の批評あり、出品百五十余點、一等赤城泰舒氏の『森』、二等佐藤量氏の『牛込見附』三等水野以文氏の『靜流』にして何れも賞あり、次にデツサンは、佐藤量氏及水野以文氏優劣なく賞品を二分せり。
△仝研究所にては生徒の作品四十餘點を太平洋畫會展覽會へ出品したり。
△同研究所は七月二十七日より九月十日迄夏期休業をなすべく、其間の事務は一切春鳥會にて取扱ふべし
△太平洋畫會展覽會は盛况のうちに六月十四日閉會したり

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