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『みづゑ』第四十
明治41年8月3日

□口繪は河合氏が數年前登山せられしときのスケッチにて、原畫はワツトマン十六切に候
□中繪原色版の筆者コンステーブルはターナーと同時代の有名なる英國風景畫家にして、當時貧弱なりし風景畫に一新生命を與へし人に候、歐洲大陸の近世風景畫家は氏に負ふ處少なからずとの事に候
□奈良にて開會の夏期講習會へは、多くの參考品を備へ置、第二日曜日(九日)午後より大佛古門前三山亭にて展覽に供し候間、同地附近の讀者は御來會有之度候
□同じく第三日曜日(十六日)は午前九時より三山亭にて講習會に於ける會員の製作品を陳列して批評を試むべく候、これまた參會差支無之候
□本誌九月號は都合により四五日程發刊遲延可致哉もはかりがたく候

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