讀者の領分


『みづゑ』第四十
明治41年8月3日

■『みづゑ』第三、第五御不用の方は相當の代價にて讓り更けたし(兵庫縣明石町樽屋町枝吉延太郎)■『版のなぐさみ』をながく續けて、鉛版、銅版、石版等素人に分つて(少し位むづかしくも)山本先生の御存知の丈けを皆出して下さい(牛込版が大好き生)◎石版は『みづゑ』第二十一にあり■三十九の表紙で鳩が羽を擴げてゐるのは春鳥會の發展の兆と大に喜こんでゐますそれから内容が益々よくなつてゆくのは嬉しい編者諸君の勞に對しては御禮の申やうがない(北海のターナー)■僕は今迄「みづゑ」一號よりの愛讀者であるが昨今本業の彫刻が忙がしいので僕の用ひた携帶箱及水筒を賣りたい、望の人は麻布區霞町一七金江龜へ申出られたし

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