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『みづゑ』第四十二
明治41年10月3日
□本號口繪は小判ワツトマン四つ切のスケツチにして臺灣の風景に御座候
□次號の口繪は『紅葉』の風景畫を掲出致すべく、猶、その頃開會中なるべき、文部省美術展覽會及び、白馬會の水彩畫に對する慎重なる批評を登載可致候
□前號に挿入すべき筈なりし奈良講習會々員の寫眞は、製本の際誤て取落し候に付本號に綴込置候
□諸君より屡々御催促ある『静物寫生の話』の續稿は、次號若くは其次の號より必ず出すべく候
□十一月中旬を期して本誌臨時増刊を出すべき計畫に候、内容は、畫家未到の靈地尾瀬沼及尾瀬ヶ原の紀行を重なるものとし、同地に關する風景寫生畫の多數を挿入すべき筈に御座候
□『みづゑ』の發行日は毎月三日なれど、編輯の都合により、前月二十五日頃印刷出來上り、納本の上は前月中に發送すること往々有之候、されば直接讀者諸君のうち、宿所等の變りし場合には、遅くも二十五日頃迄に本會へ御通知ありたし。次に質問等も次の號にて答を得たい方は十日頃迄に原稿の着するやうに御願申上候