■■■


『みづゑ』第四十三
明治41年11月3日

□本號口繪は信州青末湖畔の丘陵より見たる秋景にして、原圖はワツトマン四ッ切大、正午頃より三時間程の寫生に御座候、別項『秋のたび』御參照ありたく候
□圖案法概要は著者多用のため一二回休載致すべく候
□臨時増刊『尾瀬沼』は來る十八日を以て發行すべく繪畫は石版四五葉、木版數個を挿入致すべく候
□本號にて前金切に相成候御方は十五日頃迄に御拂込下されたく候、なほ、前號にも申上置候通り、本誌は時により發行日五六日前に發送致候事有之候間、前金御拂込は可成御早く御願申上候
□前金切のせつは、袋紙に『切』と朱書致置候、御懇意の間抦のほかは次號の發送を差控候間御注意下されたく願上候
□本誌第一より十迄及十七十八二十を除き他は少々殘本有之候、十部以上一時に御入用の方へは一部送料共金拾錢の割にて御注文に應すべく候但三十九號以下は定價通り申受侯
□本誌特別讀者は臨時増刊號分として『みづゑ』一冊の代償を御序のせつ御拂込置下されたく候

この記事をPDFで見る