武田氏尾瀬紀行の一節
『みづゑ』第四十四 P.3
明治41年11月18日
山深くして路なく交通便のよからざるが故に、人の行くこと稀に、其の名世に現はれず、千百の珍花爛漫たる自然の大公園も、旅行家の足跡を印せるもの殆んどなく、信飛越境上、天空に峙ち雲表に聳ゆる高岳を跋渉し、自ら明治の小角を以て任ずる人も、未だ尾瀬の名を耳にせずと云ふに至りては吾入尾瀬の爲に深く悲む所なり。(武田氏尾瀬紀行の一節)
『みづゑ』第四十四 P.3
明治41年11月18日
山深くして路なく交通便のよからざるが故に、人の行くこと稀に、其の名世に現はれず、千百の珍花爛漫たる自然の大公園も、旅行家の足跡を印せるもの殆んどなく、信飛越境上、天空に峙ち雲表に聳ゆる高岳を跋渉し、自ら明治の小角を以て任ずる人も、未だ尾瀬の名を耳にせずと云ふに至りては吾入尾瀬の爲に深く悲む所なり。(武田氏尾瀬紀行の一節)