近事


『みづゑ』第四十五
明治41年12月3日

△太平洋畫會秋季寫生會は十一月十六日より三日間武州五日市地方に於て催されたり
△日本水彩畫會研究所秋季寫生會は十一月二十二日より三日間相模小倉附近及武州高尾山並びに八王子附近にて催されたり
△茨城縣石岡町好美會にては十一月六日洋畫展覽會を同町小學校に於て開きたり出品者は高松康、松浦友次郎、小林泰二郎、小神野三男四、高橋松次、三宅克己諸氏にして頗る盛會なりしとなり
△青森縣師範學校にては十一月二十二、三兩日圖畫展覽會あり東京よりも出品もありしと
△和歌山縣師範學校にては十一月三日五月會第三回展覽會を開きしが出品數百餘點前回に比して進歩著しかりしといふ
△大阪松原社中開催の第二回洋畫展覽會は十月二十四日より十一月七日迄十五日間同市博物場にて公衆の縦覽に供したり出品は家塾の分百四十一點東京及京都の大家よりの分七十六點總計二百十七點の多數に上り入場者實に四萬六千八百六十九人一日平均三千五百三十四人にして賣約高も七百圓以上に及び實に關西未曾有の盛會なりしといふ

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