讀者の領分
『みづゑ』第四十五
明治41年12月3日
■由井君、高巣君、筒井君、木内君、鹽島君健在なれ。『みづゑ』愛讀諸君よ、陸續肉筆繪葉書の交換を望む但粗末なるものは御斷り(秋田市茶町梅の町河村金治)■『みづゑ』三十八より四十一迄をミレー畫譜一部十二枚と御交換を乞ふ(長野縣上田町原町三丁目關正造)■『みづゑ』第一より四十二迄を僕所藏の全紙水彩畫一枚と御交換を請ふ、次に手本や美術雜誌と肉筆水彩と御交換を請ふ(和歌山市北休賀町近藤清一)■眞面目なる繪葉書交換を願上候、次にスタヂオ圖案年報一九〇七年分原價七圓五十錢のもの絡安に譲りたし(幅井市日の出上町三樋口方樋口敏子)■大日本繪畫講習會發行洋畫講義録全部安價譲りたし(小樽區新富町六八、金子健三)■繪ハガキ競技會の開會を望む(函館小島虎太郎)◎近來佳作の出品なく當分見合せの筈■光風三年一號をワツトマン八ッ切風景畫二枚位にて御交換下さる方なきや、次に繪ハガキの交換希望(米澤市免許町下千三百八佐藤周子)■『みづゑ』第三、第五を一部三十錢宛にて譲つて下さい(兵庫縣明石町枝吉延太郎)