杉野祐毅氏の『色彩教室』(小學校)


『みづゑ』第四十七
明治42年2月3日

 杉野祐毅氏の『色彩教育』に曰く、太陽光線を分析すれば赤、青、黄の三色を得る、これを三原色といふ、これは七色(紫、藍、青、緑、黄、橙、赤)中最も光の強い部分から三つを選んだのである、この三原色中の二色をとり出して混合すれば更に異なりたる色を得る、間色といふのがこれで、混合によつて橙、緑、紫の三色を得るその正しき割合は、黄の三分と赤の五分とて燈色。黄の三分と青の八分とで緑色。赤の五分と青の八分とで紫色となる(小學校)

この記事をPDFで見る