近事


『みづゑ』第四十七
明治42年2月3日

△日本水彩畫會研究所月次會兼忘年會は舊臘廿一日開會、午前は眞野講師の透視畫法講義あり、午後より出品二百餘點に對する丸山磯部永地大下諸氏の批評あり、何れも熱心の作のみなりしが、夏目氏の人物畫數枚は大に注意を惹けり。選評の結果は一等夏目七策氏、二等赤城泰舒氏、三等鈴木錠吉氏にしてそれぞれ賞あり、終つて忘年會に移り、手品、尺八、ヴァイオリン、蓄音機、琵琶、影芝居、喜劇等ありて八時過散會したり△太平洋畫會にて去月十七日午後より谷中眞島町研究所に於て總會を開き、終つて懇親會を催ふし、種々の餘興等ありて極めて盛會なしと。

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