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『みづゑ』第四十八
明治42年3月3日
□口繪『モデル』は日本水彩畫會研究所に於ける短時間の稽古繪にして、原圖はワツトマン九ツ切大に御座候。
□中繪『雨後の濱邊』は二月十九日午後國府津に於けるスケツチにして、ワツトマン八ッ切より稍大なるものに候。
□目下編者の手にある原稿は、石川欽一郎氏の『美術談叢』、小島烏水氏の『ラスキンの山岳論』續稿、榕村主人の『色彩の對象』、大下藤次郎氏の『靜物寫生の話』の續稿、夢鴎生の「近世畫家論抄譯』二三篇等にして、次號以下漸次掲出可致候。
□『みづゑ』特別讀者は第一期滿了にて此際多數を減ずべく、從つて本誌經營に影響を及ぼし候次第につき、滿期の方は引續き御賛助ありたく、猶新に御加入を希望致候。