近事


『みづゑ』第五十二
明治42年7月3日

△五月三十日、臺灣總督府中學校に於て、石川欽一郎氏主宰の下に水彩畫展覽會を開かれたり、作者及出品數は、石川欽一郎(二十三點)、花園世師(四點)、小熊寅之助(五點)、渡漫竹次郎(四點)、松崎靜祐(四點)、小早川守(三點)、寺田信良(三點)、湯淺直松(二點)、入汀操(二點)、合計五十點にて頗る盛會なりしといふ。陳列作品、並びに陳列の模樣、會員の寫眞は次號に掲出すべし
△日本水彩畫會研究所に於ける七月二十六日より九月十日迄休課中の一切の事務は春鳥會にて取扱ふ筈なり
  △土佐國安藝町、九十九洋畫會にては、四月十六日より十日間、同町岩井氏宅に展覽會を開けり。出品點數七十、盛會なりしため第二回を九月上旬に開くべき計畫なりといふ
△長野市大門町松花堂にては、今回森親子商會直輸入のラフヱル及ニユートン商會の水彩繪具の取次販賣をなすべしといふ

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