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『みづゑ』第五十五
明治42年10月3日
□口繪『朝なぎ』は出雲崎に於ける寫生にして、大さはワツトマン八ッ切より稍長きものに候
□次號には、ラスキン先生筆の『ヴヱニスの曇れる朝』と題する水彩畫及、他に一葉の原色版、並びに大下氏筆石版『泊り船』を挿入可致候、尚記事には『ラスキン山岳論』及び『圖接法概要』の續き、並びに丸山晩霞氏の『雀の研究』を必ず登載可致候
□今回日本水彩畫會支部を京都に設置致候事と相成、寺町二條南、森親子商會を假事務所と致候、同支部は、本月初旬適當の場處に於て登會式を擧行致候筈故、出席御希望の方は、事務所へ御申込あれば一切の事は御報知可致筈に候