報告
『みづゑ』第六十二
明治43年5月3日
一、本會は水彩畫(其他の洋畫)を研究し趣味を高むるを以て目的とす
二、左記條件を附して日本水彩畫會の會友となる
イ、會を一個人同樣の會友として取扱ふ事
ロ、毎月各會員作品約壹枚を批評する事を得
ハ、通信は總て代表者を以て行ふ事
三、毎月第一日曜日午前九時より例會を催して作品の互評其他の研究をなす
四、毎月若くは隔月會員作品の集畫帖を作り會員間の回覽に附す
五、好時季を選ひ會員中有志者を以て寫生會を催す
六、雑誌みづゑを回覽研究す
七、日本水彩畫會より肉筆臨本其他参考品を借ることあるへし
八、會員中より二名の幹事を撰ひ内壹名會を代表し他の壹名之を補助して會務一切を取扱ふ
九、本會に於て月例會は福島小學校内に催し其他の事務は會を代表する幹事の宅に於て取扱ふ
十、毎月壹回會員の需用品を取纒めて購入をなす
十一、會費は當分毎月金五錢とす但茶話會等の揚合は此限りに あらず又新規入會者は入會金として金參拾錢を納むるもの とす
(所在地長野縣木曾福島町)