注意


『みづゑ』第六十七
明治43年10月3日

注意
  b:□會友諸君から送らるゝ批評畫は、前月 二十日迄に送ったものは翌月十日迄に返 送する定めになつてゐる。評者は、この 二十日間に都合よき一日を批評の日に宛 てゝゐる。それ故、二十一日に批評を終 る時もあり、十日に漸く終る時もある。
  批評を請はるゝ方が、二十日迄に送り越 されて、幸ひ二十一日に終れば、評者の 手許に、僅か二三日滞在するのみで提出 者に返るが、若し遅れて、二十一日批評 の終つた後に着いて、評者が、次の批評 を十日頃迄やらない時には、結局五十日 間程手許に在る譯で、提出者も待遠しか らうし、評者も迷惑であるから、以後、 必ず二十日迄には、本會へ着するやうに 御送りを願ひたし。
 □四種郵便物として送らるゝ繪畫の中 へ、郵便切手を入れて置くと反則になり ます。
  □包紙に、たゞ姓名のみで、自己の宿所 を書かぬ方あり、返送の時取調に手數を 要するから、必ず楷書で明記せられたし。
 □包装は桑田式が一番よい。次は極厚いボール紙二面の間に挿みて、十文字に糸で括るか、又は油紙に包むのもよい。解くのに面側であつたり、返送の時手數のかゝる包装は、一切御見合せに願ひたし。
 □★ッ切位ひの大きいのは、二枚の板の間に挿むで送られたい。薄いボール紙では東京の郵便局で小包として受付ない。
 巻て送られると、自然潰れたりして折目がつく。
 □説明は、寫生の月日、天候、光線の方向等が分ればよい、詳しい事は不用。また、繪には畫題なり番號なりつけて貰ひたし。
 □要するに、包装は簡單にして、双方の數手のかゝらぬやう工風されたい、あまり面倒丁なものや、説明の無いもの等は、自然あと廻しになして返送が遅れます。
 □振替貯金といふものは、例へば七日に熊本で拂込をすると、東京の局で扱ふのは十日で、其夜か十一日の朝でなくば會へ通知が來ない、夫から雜誌を發送すると、早くとも十三日でなくば熊本へ到着せぬ譯ゆへ、通常の郵便にて注文したよりも、二三日は遅れるものと御承知ありたし。
 □『みづゑ』の原色版は、二三ヶ月前から製版印刷に着手するのであるから、讀者が増しても急に増刷することが出來ない、從つて發行と同時に品切になることがある、それ故御注文は可相成發行前に願ふ。
 □質問、讀者の領分、需供案内等の原稿は必ず別紙に認むること、然らされば其内の一若くは二は沒書になるかも知れない。

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