みづゑ第六十九要目


『みづゑ』第六十九
明治43年11月20日

堤の柳(水彩畫原色版) 大下藤次郎
風景畫法〔一〕色彩 石川欽一郎
落葉松(水彩畫原色版) 大下藤次郎
白峰の麓 汀鴎
朝の富士(水彩畫原色版) 大下藤次郎
春鳥畫談 汀鴎
關西美術會展覧會を觀る 大下藤次郎
麓の流れ(水彩畫原色版) 大下藤次郎
寄書::問答::讀者の領分::寫眞版數葉
『みづゑ』の發行に私の道樂に過きない。
私は多忙なる一ケ月のうち、五日間を此雜誌のために費してゐる。編輯上、讀者諸君に、出來るだけの満足を與ふべく常に心掛けてゐるが、時も金も不充分であるから思ふやうにはゆかぬ。水彩畫の發展、趣昧の普及、共に主なる目的ではあれど、 一面には自分の面白づくでやるのでみる、から、紙上に多少の我儘もあらうが、それ等は大目に見て載きたい。(大下藤次郎)

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