讀者の領分
『みづゑ』第六十九
明治43年11月20日
■『靜物爲生の話』は我々初學者に有益なり、かくの如き講話の多く掲載せられんことを望む○本年廣島に講習會が開かれなかつたのは残念の至り、來年は屹度開かれるやう廣島の篤志家の盡力をお願ひ申します(呉市今井哲三)■『みづゑ』口繪は製版不結果にして編者の不満足に思はるゝものは全然廢されたい、偏に内容の健全を望む(愛讀子)■忠實なる肉筆水彩畫葉書交換を乞ふ(青森縣八戸長根、須藤均)■『三脚物語』は益★面白い何卒中絶なきやう願ひます(紀の國人)■B生君の御説同意君の御住所御姓名御知らせを乞ふ(兵庫縣揖保郡揖保村桑田義雄)■近頃『みづゑ』に中澤先生の御作が出るのは喜ばしい今後も時々拝見したい(一紅生)■横濵支部の展覽會は非常な盛會であつた入場料も下足代もとらぬ、聞けば費用一切は支部の會員と大下先生との負擔てあつたさうだ、それを知るとまた來年開いて下さいとお願するのは氣め毒だが、入場料を取つても毎年お願いたしたいものだ(居留地の一給仕)