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『みづゑ』第七十
明治43年12月3日
□前號『白峯の麓』は普通號と致し候につき、講話も續稿もあり問答欄も有之候なほ挿入された〇四葉の原色版は甚だ出來よろしく候間、未だ御覽なき諸君は至急御注文給はり度候
□本號口繪『初冬』は東京近郊の寫生にしてOW紙四ツ切大に候
□『能面』はワットマン八ツ切に御座候。これは靜物寫生を試みんとせらるゝ方の好参考と存候
□『雪の山』は信州飯田街道大田切邊よりの寫生にして原畫は八寸に一尺二寸大に御座候
□一月號原色版挿繪は、中澤弘光氏の『奈良の町』G,Dupuis氏の『巴里の河岸店」大下氏の『湯ケ島』にして、他に石版畫一葉を加ふる筈に御座候
□記事にはハリソン氏の『光の振動』及『靜物寫生の話』『三脚物語』及本號の續稿を掲載いたすべく候
□一月號は二十日過には製本出來、多分年内に郵送致し得へく存候に付、届先御變更の御方は二十日前に御通知給はり度、發行間際にては或は變更先に参らぬことた可相成候
□會友諸君にして、文房堂彩料具割引券御入用の方は返信料を添へて申出相成度候