需供案内
『みづゑ』第七十一
明治44年1月3日
一人一回三十字詰三行迄無料。
三行以上は一行につき郵券十錢を拂込むべし。
小生所持の油繪スケッチ箱桐上製及、革紐、油壺、油入、パレットナイフ。筆五本、繪具十色少量使用のものにつき送料共參圖にて譲る、入用の方は往復はがきにて、(福島市荒町一九油屋、菅野佐武浪)
水繪を譲る、五拾六より、六拾三迄(一冊拾貮錢)紀念號(貮拾五錢)六拾五より、六拾九迄(一冊、貮拾錢)御希望の方は御照會願ます、(長野縣下高井郡徃郷村三五四、山田直一郎)
(巴里美術學生)(水彩及油繪畫法)(洋畫一斑)(洋畫講義録、三冊合本)(水彩畫譜)右三圓にで譲りたし、一冊にても良し、入用方は直接葉書にて、(東京府下八王子町元子安、一、五六五、矢島方、小宮宗太郎)
カツサン氏鉛筆臨本風景部十貮冊揃元價四圓貮十錢のもの貮圓に譲りたし着金次第送本す(不正の事なければ安心して送金あれ)(新潟市船塲町二丁目、關孝平)
桐材油繪スケッチ箱(元價三圓四十錢)ニュートン製白毛赤軸油繪筆(元價六拾錢)右御望の方ヘ金二圓にて譲りたし御望みの方は御一報次第引換小包にて送る(北海道室蘭母戀西町一丁目、小林小平)
『みづゑ』第四十八より第五十七迄十冊御不用の方は至急譲受勝たし(但し挿畫の完全なるもの)。(大阪市東區南農人町二丁月大隅直造)
文房堂製三號傘杖一號畫架(ハガキ形スケッチ箱ブロック附)佛國製畫具チューブ入十五色(其中にニュウトン製三種あり)本年度太平洋畫會書集右全部三圓五十錢に譲りたし、其中→つにても可。照會は、なるべく徃復ハガキで。(札幌區北四條十一丁目、小島義男)
三宅氏筆描法解説附風景水彩畫集第一編原價六十錢を五十錢に同氏筆水彩畫集一編同五十五錢を三十五錢に同二編六枚六十錢を五十錢に篠原氏筆三十五錢を三十錢に讓りたし(相州鎌倉長谷町堀谷一郎)
みづゑ第八、九、十三至急入用定價にて譲受けたし但し三班揃つて居なくとも宜敷候(京橋區新富町二ノ三川原睦次郎)
美術新報第九巻第十一號原價にて譲受けたし但附録の繪は無やともよし、若し附録付なら原價以上にても可なり(長野縣中野町細野銀園)小生不用の水彩畫譜、水彩指南(無垢)と『みづゑ』五十三號以前の分と交換したし、交換冊數の報知あれ(松山市萱町二ノ七五、吉田伊勢雄
小生所所持洋畫講義録全部不用につき譲る但九ッ切スケッチ箱と交換してもよし(山口縣山口町中讃井、横道卯吉)
カツサン氏鉛筆臨本譲受けたし代價の報を乞ふ草汁漫畫、圖畫と子供、最新水彩畫法の三冊と交換してもよし(靜岡縣掛川西町大庭方駒錢子)
『みづゑ』五十七、五八、五九、六〇號(但し挿畫なきもの破損よごれたる物御斷)及び大下式スケッチ箱又は九ッ切のスケッチ箱(同)相當代價にて至急譲受けたし(神戸京町十番、伴利也)