みづゑ第七十二要目
『みづゑ』第七十二
明治44年2月3日
天城山麓(水彩畫原色版)大橋正★
融合石川欽一郎
小豆島坂手海岸(水彩畫寫眞版) 大下藤次郎
ターナーの水彩畫〔五〕鵜澤四丁
額縁と繪畫〔下〕 大下藤次郎
雨後の夕(水彩畫原色版) 瀧澤靜雄
日記抄 大下藤次郎
石井拍亭氏(寫眞版)ポスト、インプレショニスト畫派に對するタイムス評石川欽一郎
寫生地案内三脚子
興津海岸の夕陽(水彩畫原色版)大下藤次郎
靜岡冬期講習會の記 比奈地畔川
通信‥‥報告‥‥寄書‥‥問答其他
『みづゑ』の發行は私の道樂に過ぎない。
私は多忙なる一ヶ月のうち、五日間を此雜誌のために費してゐる。編輯上、讀者諸君に、出來るだけの満足を與ふべく常に心掛けてゐるが、時も金も不充分であるから思ふやうにばゆかぬ。水彩畫の發展、趣味の普及、共に主なる目的ではあれど、一面には自分の面白づくでやるのであるから、紙上に多少の我儘もあらうが、それ等は大目に見て戴きたい。(大下藤次郎)