順送畫會發會の趣意
『みづゑ』第七十三
明治44年3月3日
一本會を順送畫會と稱し、事務所を松本市宮淵、忠地英雄方に置く。
二本會は成る可く費用を節し、廣く同好の士を募集し、各會員の出品畫を順送して、互に技倆の發達を期せんとす。
三本會員は實費として毎月六錢を五日迄に納付する事(切手は三錢一銭五厘、五厘に限る)
四本會會員たらんとする者は入會金五錢、會費一ヶ月分に申込書(隨意)を添へて申込さる可し(委細は初號に由りて見られたし)
五順送畫帖をハガキ形、ワットマン十六切形の一部に分つ。〆切は(第一號)來る三月十五日迄とす。何れも三枚以下出品すべし。
六出品す可す畫は其何たるを間はず、畫の裏面ヘ畫題、寫生年月日、姓名等記せらる事。出品畫は紀念の爲本會に永く保存す可し。
七毎月批評をなし優等者には賞品を贈る。