みづゑ第七十七要目
『みづゑ』第七十七
明治44年7月3日
みづゑ第七十七要目
伊太利所見(水彩畫原色版) 石井柏亭
風景畫法 石川欽一郎
ピナンにて(毛筆畫木版) 丸山晩霞
静物寫生の話(十六) 大下藤次郎
セイロン(毛筆畫木版) 丸山晩霞
偉大なる繪とは何か 矢代幸雄
山百合(水彩畫筆記版) 大下藤次郎
馬來の花賣娘(毛筆畫木版) 丸山晩霞
個人展覽會 大下藤次郎
羅馬の水彩畫 石井柏亭
夏の靖國神社(水彩畫原色版) 石川欽一郎
寫生地案内 三脚子
日記抄 大下藤次郎
スエズにて(毛筆畫木版) 丸山晩霞
パレツト物語 藤田紫舟
報告‥‥寄書‥‥問答‥‥讀者の領分‥‥紹介等
『みづゑ』の發行は私の道樂に過ぎない。
私は多忙なる一ヶ月のうち、五日間を此雜誌のために費してゐる。編輯上、讀者諸君に、出來るだけの滿足を與ふべく常に心掛けてはゐるが時も金も不充分であるから思ふやうにはゆかぬ。水彩畫の發展、趣昧の普及、共に主なる目的ではあれど、一面には自分の面白づくぞやるのであるから、紙上に多少の我儘もあらうが、それ等は大目に見て戴きたい。(大下藤次郎)