讀者の領分
『みづゑ』第七十八
明治44年8月3日
■ワットマン十六切位ひの水彩寫生畫交換希望、但畫題を附せられたく、寫生の日や場處等御記入あらば益益可、時として返葉の遲るゝ事もあらんも只貰ふやうな事はいたさず(鹿兒島縣谷山村中、川幡正光)■我等の指導者たる『みづゑ』の益々發展することは、原色版を以ても知ることが出來る、來月號から四枚になるさうだ、實に喜ばしい。丸山氏の渡欧所見も中々面白い繼續されむ事を(千葉の靑眼の人)■『みづゑ』が賣れるから繪を殖やすとの豫告は實に嬉しい、此上共賣れて賣れて終に毎號十枚位も繪の入るゃうに大に盡力しやしぢやないか(浪華浪客)