みづゑ第七十九要目
『みづゑ』第七十九
明治44年9月3日
みづゑ第七十九要目
讀書(水彩畫原色版)赤城泰舒
靜物寫生の話(十七)大下藤次郎
風景畫法石川欽一郎
日比谷附近(水彩畫原色版)石川欽一郎
偉大なる繪とは何か〔二〕矢代幸雄
丘の上の池(毛筆畫木版)丸山晩霞
渡歐紀行〔下〕丸山晩霞
コスチューム(水彩畫原色版)相田寅彦
三脚物語〔第十回〕汀鴎
松島の夕暮(水彩畫原色版)大下藤次郎
寫生地案内三脚子
日記抄大下藤次郎
寄書其他
『みづゑ』の發行は私の道樂に過ぎない。
私は多忙なる一ヶ月のうち、五日間を此雜誌のために費してゐる。編輯上、讀者諸君に出來るだけの満足を與ふべく常に心掛けてはゐるが、時も金も不充分であるから思ふやうにはゆかぬ。水彩畫の發展、趣味の普及、共に主なる目的ではあれど、一面には自分の面白づくでやるのであるから、紙上に多少の我儘もあらうが、それ等は大目に見て戴きたい。(大下藤次郎)