謹告

大下正男
『みづゑ』第八十一
明治44年11月15日

 父大下藤次郎儀死去の節は早速御鄭重なる御弔文を賜り難有奉存候、就ては一々御禮可申上筈の處、混雜の際とて御芳名記入漏れ等有之やも不計ず候故、畧儀乍ら謹で?に紙上を藉りて御禮申上候
  尚ほ一旦廢刊と相定め申候『みづゑ』も大方諸氏の御熱望 と御助力により再び繼續發行仕る事に改め候に付いては父 生前の事業を繼承し必ず遂行仕る可きに付き爾後は何卒應 分の御助力と御愛顧被下度此段併せて御願ひ申上候 四十四年十一月 日 大下正男

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