黒き土
奥村博
『みづゑ』第八十二
明治44年12月3日
黑き土み墓の土ふるとき悲しみ又もあらたまり來ぬ
淋しさをひた吸ひ度さに泣き度さに
こよひもひとり師の墓に行く
あはれなる博てふ子はこよひまたみ墓のもとに
忍び泣きする
餘りにもめゝしと見ゆれしかはあれどその悲しさに又も涙す
悲しめど哀しめとなほつきぬかな我が師の君の死を痛むこと
奥村博
『みづゑ』第八十二
明治44年12月3日
黑き土み墓の土ふるとき悲しみ又もあらたまり來ぬ
淋しさをひた吸ひ度さに泣き度さに
こよひもひとり師の墓に行く
あはれなる博てふ子はこよひまたみ墓のもとに
忍び泣きする
餘りにもめゝしと見ゆれしかはあれどその悲しさに又も涙す
悲しめど哀しめとなほつきぬかな我が師の君の死を痛むこと