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『みづゑ』第八十二
明治44年12月3日
口本號口繪原色版三宅氏の『ブローチ』は昨年の歐洲旅行中の作品にして、八ッ切瀧澤氏の『山路』は四ッ切大にして甲州鳥澤附近の寫生なり。石川氏の『臺灣の町』は九ツ切。寺田氏の『暖日』は氏が郷里、高知に於ける作品にして四ツ切大なり。
□次號には故大下、三宅、石川、藤田、四氏の作品を原色版として口繪に挿入し、眞野氏の透視畫法、故大下氏の遣稿、矢代氏のステヂオ紹介、等を以て新年號とす。
□故大下氏は非常なる努力家なりしこととて種々なる遺稿甚だ多ければ當分毎號誌上に連載すべし。
□諸氏よりの寄稿に又た累積し到底一時に掲出出來難ければ追々に登載すべし
口寄稿中みづゑ發刊に關する向きは掲出を見合せ永く保存し置くべし、
□日本水彩畫會研究所は、十二月二十五日より明年一月中旬迄、冬期休業をなす
口新年號は本年末日迄に發送を了す可きに付き送り先き變更、誌代未納の向きは至急御手續相成度候
口爾後御送金の節に自己氏名の上に資格(春鳥會々友、日本水彩畫會々友、讀者等)御書添有之度候、
口本會便利部に對する注丈代金と會費、誌代等とを混同し送金無之樣御注意被下度願上候、