みづゑ第八十五號要目
『みづゑ』第八十五
明治45年3月3日
みづゑ第八十五號要目
巴里の郊外(油繪原色版)中村不折
西洋畫の觀方故大下藤次郎
水彩畫用紙の談石川欽一郎
池畔の森(水彩原色版)水野以文
寫生畫透視畫法(二)眞野紀太郎
濃淡中村不折
巴里ゴロツキの首(同)ロダン
白樺展覽會を觀るT生
ロダンの彫刻N生
續三脚物語(一)鵜澤四丁
梅林(水彩原色版)大下藤次郎
大下藤次郎氏の逸事(上)長野菊次郎
倫敦にある舊師ヘ比奈地畔川
日比谷の午後(水彩原色版)後藤工志
非人情の記(二)矢代幸雄
水彩畫研究所新年餘興(寫眞版)
寄書讀者の領分會告
「みづゑ」の小史
「みづゑ」は明治三十八年七月大下藤次郎の創刊にして本邦に於ける水彩畫專門研究の最初且つ唯一の雜誌なるのみならず現存洋畫雜誌中にて最古の歴史を有するものの一なり四十四年十月大下死去の後は同人事業の記念として遺族大下春子及び同正男に於て繼續經營することとなり故人の親友及び門下生その他斯道專門家の賛助を得て引きつゞき發行す發刊以來八星霜の間期日を愆またず毎月一回づゝ發兌して今日に至れり