みづゑ第八十七號要目
『みづゑ』第八十七
明治45年5月3日
みづゑ第八十七號要目
山形風俗(水彩畫原色版)中澤弘光
装飾美術に就いて織田一磨
ターナーの水彩畫南薫造
燈火(寫眞版)戸張孤雁
繪畫美學(一)服部嘉香
萬世不易と一時流行中村不折
綠色の流(水彩原色版)赤城泰舒
白樺と綠の流赤城泰舒
記憶に残れる水彩畫KM
私に畫が描けたらば磯萍水
糸満の刳舟(水彩畫色版)吉田博
續三脚物語(三)鵜澤四丁
春十題織田一磨Coaching(寫眞石版)ニコルソン
頬杖小言水野以文
飯坂(水彩畫原色版)故大下藤次郎
課題寄書讀者の領分會告
「みづゑ」の小史
「みづゑ」は明治三十八年七月大下藤次郎の創刊にして本邦に於ける水彩畫專門研究の最初且つ唯一の雜誌なるのみならず現存洋畫雜誌中にて最古の歴史を有するものの一なり四十四年十月大下死去の後は同人事業の記念として遺族大下春子及び同正男に於て繼續經營することとなり故人の親友及び門下生その他斯道專門家の賛助を得て引きつゞき發行す發刊以來八星霜の間期日を愆またず毎月一回づゝ發兌して今日に至れり