みづゑ第八十八號要目
『みづゑ』第八十八
明治45年6月3日
みづゑ第八十八號要目
臺灣の沿岸(水彩畫原色版)石川欽一郎
調色に就いて石川欽一郎
個性を失ひたる繪畫齋藤與里
裏畑(水彩畫原色版)坂本繁次郎
展覧會の水彩畫に就いて三宅克巳
谿(水彩畫原色版)大下藤次郎
第十回太平洋畫會展覽會の水彩畫及びパステル評赤城泰★水野以文後藤工志
パンヂー水彩畫原色版相田寅彦
頬杖小言水野以文
故大下藤次郎氏遺作室(寫眞版)
「みづゑ」の續刊に就いて
課題寄書讀者の領分會告
「みづゑ」の小史
「みづゑ」は明治三十八年七月大下藤次郎の創刊にして本邦に於ける水彩畫專門研究の最初且つ唯一の雜誌なるのみならず現存洋畫雜誌中にて最古の歴史を有するものの一なり四十四年十月大下死去の後は同人事業の記念として遺族大下春子及び同正男に於て繼續經營することとなり故人の親友及び門下生その他斯道專門家の賛助を得て引きつゞき發行す發刊以來八星霜の間期日を愆またず毎月一回づゝ發兌して今日に至れり