二股尾の春(大下先生筆繪ハガキを見て)
孤崖生
『みづゑ』第十一 P.4
明治39年4月18日
おちこち罩むる花の霞、平和なる春の色は、こゝにもきざして、桃花今眞盛りのこゝ二股尾の里、氣は醉ゑるにも似て、蝶は安らかに花間に眠る、オヽ平和なる村里よ!、千畝の青畑のかなた低う遠くたゞよへるは雲か將た連山か!。
孤崖生
『みづゑ』第十一 P.4
明治39年4月18日
おちこち罩むる花の霞、平和なる春の色は、こゝにもきざして、桃花今眞盛りのこゝ二股尾の里、氣は醉ゑるにも似て、蝶は安らかに花間に眠る、オヽ平和なる村里よ!、千畝の青畑のかなた低う遠くたゞよへるは雲か將た連山か!。