天才という稍號について
ノースコート
『みづゑ』第三十二
明治41年1月3日
天才と云ふ稱號は世界最大の君主でも授くることは出來ぬ、唯だ世界の人が與へる事の出來る稱號で、それも一代の人が定める事は出來ぬ後の世の人の考も見ねばならぬ。畫かきの中には中々威張る奴があるが其描た物の下手な奴程餘計威張る樣である。(ノースコート氏畫談)
ノースコート
『みづゑ』第三十二
明治41年1月3日
天才と云ふ稱號は世界最大の君主でも授くることは出來ぬ、唯だ世界の人が與へる事の出來る稱號で、それも一代の人が定める事は出來ぬ後の世の人の考も見ねばならぬ。畫かきの中には中々威張る奴があるが其描た物の下手な奴程餘計威張る樣である。(ノースコート氏畫談)