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『みづゑ』第九十
大正元年8月3日
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□原色版『赤い頭巾冠れる子供』は八ッ切『朝月の窓』及び『ワンサンヌの池』はワットマン四切大に寫生せられたるものにて『ワンサンヌの池』は製版の時日不足の爲非常た不出來にて殘念に存じ居候。
『背景の下繪』は横二尺縦八寸大のものにて候
□前號挿繪『上高地』は製版不出來にて原畫の趣を失ひ候
□次號原色版には大下氏の『木崎湖』三條千代子氏の『薔薇』及丸山晩霞氏滞歐中の作品並に中川氏の水彩畫挿入の筈
□記事には丸山、三宅、織田、鵜澤、磯、の諸氏の御寄稿有之べく候
□日本水彩畫會研究所六月例會は二十三日午後より開會、渡邊審也、岡精一、永地秀太氏來會出席生徒數、三十六名、出品六十點あつた。
□同所は七月十五日より九月八日迄夏季休暇である。十四日には七月例會を兼ね丸山晩霞氏歡迎會を催された、出席總人員五十名丸山氏を初めとし岡、永地、藤島、磯部、望月、戸張、眞野諸氏出席丸山氏の面白き旅行談の後、晩餐を共にして、八時頃閉會された、